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中国が開発したエボラウイルス検査試薬、生産許可を取得

 2013年12月頃から、ギニアをはじめとする西アフリカにてエボラ出血熱が流行しています。WHOの発表では、8月末まで、西アフリカ5か国におけるエボラ出血熱感染者数の合計は3,707人(確定例、可能性例、疑い例含む)、そのうちうち1,848人が死亡したとされています。
 エボラウイルスは最も危険なウイルスの1つであり、感染すると、数日〜3週間ほどの潜伏期後に、高熱や嘔吐、下痢などの症状が出て、口や鼻など全身から出血し、その死亡率は80%にも達するといわれています。予防ワクチンも治療薬も存在しないため、早期診断は感染症の予防にとって極めて重要となっています。
 8月21日、中国のバイオ研究総合サイト「生物谷」で、「中国が開発したエボラウイルス検査試薬が生産許可を取得した」という記事が掲載されていましたので、一部をご紹介します。

 中国人民解放軍軍事医学科学院20日の発表により、同院放射・輻射研究所がエボラウイルスの遺伝子配列に基づいて開発した、独自の知的財産権を持つ「エボラウイルス検査試薬」が、軍の総後勤部の衛生部専門家による審査を通過し、生産許可を取得した。試薬は深セン市の企業によって生産され、中国におけるエボラウイルスの早期診断と予防に重要な技術的準備を提供したという。
 試薬に採用された「複合プローブ」は、特許権を持つ新しい核酸検査技術であり、2010年に軍隊科技進歩賞、2011年に国家技術発明賞を受賞した。この技術を用いたH1N1、H7N9インフルエンザウイルス、「スーパー細菌」などの検査試薬は、軍隊と国から高く評価されており、中国における伝染病の予防に貢献している。
 「エボラウイルス検査試薬によって、早期の診断と治療が可能になり、感染症の拡大を効果的に防ぐことができる。これは中国の公衆衛生安全にとって重要な意義がある。」と試薬の審査を行った専門家は指摘している。

出典:生物谷 2014年8月21日

 中国発の技術が、世界中で懸念されているウイルスの脅威に対してどのような貢献を果たすことが出来るのか、今後も動向が注目されます。