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激戦の中国人富裕層向け医療ツーリズム!日本勢は勝てるのか?

病院で検査

近年、外国人が「医療ツーリズム」として訪日するケースが増えて注目を集めていますが、医療を目的とした旅行自体は国を問わず昔から存在します。
日本では、「医療ツーリズム」と「中国」の二つ言葉で、ほとんどの方は日本の誇る先進医療、精度の高い検診技術を求めて来日するケースを想像するでしょう。
しかし実際は、中国人にとって「国外医療旅遊」の行先は日本より遥かに人気の高い国がいくつかあるのです。

 

まず、医療行為を「治」と「療」(療養)の二大目的に応じて行先と内容が大きく違っています。様々な仲介業者も存在します。
「治」は、

  1. 命の危険性が小さい項目:歯科、美容整形、皮膚科、生殖医療
  2. 命の危険性が大きく、極めて高度な項目:臓器移植、ガンの先進治療および薬
  3. 法律上禁止されている項目:幹細胞治療、安楽死など

に分けられます。
「療」とは、「療養」のことで、健康食品、健康診断、温泉、スパ、森林浴などが該当します

 

「治」の行先として人気のある場所は、主に以下の国々です。

  • 韓国:検診ツアーが人気。5日間で5万元程度が多いようです。
  • スイス:アンチエージング治療などが人気。料金は30万元~50万元程度とやや高額です。
  • タイ:バムルンラート病院は東南アジア最大級とされています。外来患者数は年間100万人で、うち約半数は外国人のようです。心臓外科、神経科がハイレベルとされ、心臓バイパス手術の費用は米国の1/10とのこと。

 

医療ツーリズム

「治」の中には重大な病気の治療のみにフォーカスし、美容関係の仲介を一切行わない医療コーディネーターが存在し、米国(ハーバード大学付属病院の5つを含む11施設)・イギリス(5施設)・ドイツ(4施設)・日本(有明病院、順天堂、国立がんセンター、兵庫県立粒子線医療センターの4施設)が「権威のある病院」として紹介先とされています。

 

これらの病院は、サービスの充実ぷりが好評となっている施設も多くあります。例えば、出発前の手続き代行(予約、紹介状、カルテ翻訳、画像・検体の取寄せ・郵送、医療ビザなど)、到着後の現地サポート(出迎え、住居の手配、受診と生活の付き添い・通訳、各種医療制度を利用した割引手続きなど)、帰国後のアフターケア(外来予約、検診、内外にいる先生への病状報告など)といったサービスが提供されています。費用もこれらのサービス内容に見合うように、最低100万元以上が多く、まさに富裕者向けのプレミアムな医療ツーリズムと言えるでしょう。

 

また中国では、「国外医療旅遊」として海外に行くばかりではなく、国内に誘致しようではないかという構想もあります。5~6年前に、海南島を観光医療も含めた国際的なリゾートアイランドとなることを目標に掲げましたが、各種インフラ整備の不備、英語力の不足、医師不足による国内の基礎医療への圧迫等の諸問題があり、今は漢方を活かした医療ツーリズムへの転換を図っているようです。

 

中国人富裕層が高い関心を寄せる医療ツーリズムの同行に今後も注目ですね。
(F・G)

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