台湾翻訳

台湾向けの文書は「繁体字」で記載するのが一般的

中国語と一口に言ってみても、「簡体字」と「繁体字」という2つの漢字表記があります。
この表記の名称から推測できるように、簡体字は簡単、繁体字は繁雑な表記となります。分かりやすく言うと、前者は画数が少なく、後者は画数の多い漢字となります。
例えば、「台湾」という単語は、簡体字では「台湾」、繁体字では「臺灣」となります。
英語では簡体字のことをSimplified Chinese、繁体字のことをTraditional Chineseと表記します。
台湾では「繁体字」の方を使用しているため、台湾向けの文書などを翻訳する場合には「繁体字」として翻訳することが一般的です。

なぜ「繁体字」と「簡体字」の2つがあるのか?「繁体字」は台湾だけ?

台湾(中華民国)では伝統的な漢字である「繁体字」を使っています。台湾政府の関係者はこれを「正体字」として、正統的なものであると主張しています。
一方、大陸では「中華人民共和国」の建国(1949年)を契機に、「文字改革」が行われました。古くからの俗字と行書を参考として、漢字を簡略化した新しい漢字「簡体字」(正確には「简体字」と記載します)が採用されるようになったのです。
なお、「繁体字」を使用するのは台湾だけではありません。中国政府の政策が及ばなかった地域である香港やマカオ等でも漢字が簡略化されることがなかったために、現在でも「繁体字」が使用されています。繁体字のことを「台湾語」と呼ぶ人もいますが、必ずしも正確な表現とはいえません。

漢字の種類が違うだけなら、変換ツールでOK?それがダメな理由とは

単純に「簡体字」と「繁体字」とが漢字の種類の相違だけであれば、ツールなどを使用して機械的に変換してしまえば良さそうです。
しかし、それだけではNGとなる場合があるのです。主な2つの理由をご紹介します。

1.そもそも表現が異なる場合がある

漢字の「種類」の問題ではなく、漢字の表現自体が異なるものがあります。
以下のような例が有名です。

日本語簡体字繁体字
トマト西红柿番茄
給料工资薪水
シドニー悉尼雪梨
特に、技術用語や「外来語」に相当するものについては表現の相違が多くみられるため、十分な注意が必要です。

このような事情から、翻訳された中国語は使用地域に合わせて表現を統一する必要があります。
広い漢字圏を対象としているなら、表現によって両方を明記しておいた方がベターかもしれません。

2.場合によって法律違反になる恐れがある

大陸では、2000年に発令となった「語言文字法」で繁体字の使用を禁止しており、看板などで繁体字を使用した場合は罰金を課しています。もちろんホームページも簡体字一色となっています。
一方、台湾の方では数年前に総統が政府のホームページから簡体字バージョンを削除するよう命じており、同時に、企業にも同様の措置を講じるよう要請しています。

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日本にとって身近で親しみやすい台湾

台湾は日本統治時代に、インフラ整備・学校教育・農作物の品種改良などが行なわれ、これらは現在も台湾の生活基盤の一つとなっています。
その影響から台湾には親日家が比較的多いとされ、日本の文化・商品も好意的に受け入れられます。また、日本語がかなり通じることと、馴染みやすい「繁体字」を使用していることが日台間の言語と文化の障壁を低くしており、日本人にとっても台湾には親しみやすさがあるようです。
多くの日本企業も台湾を魅力ある身近な市場として位置付け、様々なビジネスを展開しています。

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繁体字の翻訳に関しては、[繁体字から日本語への翻訳]であれば、簡体字の翻訳者でもある程度は対応可能といわれています。しかし、上述のような漢字表現の相違があるため[日本語から繁体字への翻訳]については台湾人等のネイティブ翻訳者・チェッカーによる対応が必要となるのです。中国語翻訳を扱っていれば、どのような翻訳会社でも同じように対応できるわけでは無いのです。

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